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世界初のウインドチャレンジャー搭載石炭輸送船「松風丸」を竣工

2022年10月7日
株式会社大島造船所



世界初のウインドチャレンジャー搭載石炭輸送船「松風丸」を竣工



株式会社大島造船所は、当社と株式会社商船三井が中心となり研究開発を進めてきた「ウインドチャレンジャー(硬翼帆式風力推進装置) 」 を搭載する世界初の石炭輸送船を竣工しました。

ウインドチャレンジャーとは伸縮可能な帆(硬翼帆)によって風力エネルギーを船の推進力に変換する装置で、船舶に搭載することで航行燃料の削減を通じ環境負荷の低減と経済性の向上が期待できます。2009年に東京大学が主宰する産学共同研究プロジェクトとして研究開発が始まり、2018年1月以降は当社と株式会社商船三井が中心となって開発を進めて参りました。

本船は株式会社商船三井が運航する石炭輸送船で、ウインドチャレンジャーの搭載による温室効果ガス削減効果は、従来の同型船と比較し日本-豪州航路で約5%、日本-北米西岸航路で約8%を見込んでおります。

また本船竣工に併せ、2022年10月7日、大島造船所 本社大島工場において、東北電力株式会社、商船三井をはじめとする関係各位ご出席のもと命名引渡式を開催しました。
式典にて本船は、秋田県能代市の「風の松原」とウインドチャレンジャーの「風」を組み合わせ、厳しい環境下においても力強く運航してほしいという願いを込め「松風丸」と命名されました。

式典および、式典に先だって行われた記者会見の様子は、本記事後半の写真および各社報道へのリンク先にてご覧いただけます。

大島造船所は、今後も海上物流の省エネ化・脱炭素化に貢献するため、省エネ技術の開発・活用に積極的に取り組んで参ります。

以上

世界初のウインドチャレンジャー搭載⽯炭輸送船「松⾵丸」