~ 「振動と騒音がつきものだった船旅が大きく変わるだろう」との高評価~
大島造船所が設計、建造を行った、日本初の完全バッテリー駆動船「E/VeOshima」は、グッドデザイン賞2019(公益財団法人日本デザイン振興会JDP)主催を受賞しました。
受賞に際して、審査員から「電動推進装置により、振動と騒音がつきものだった船旅が大きく変わるだろう。燃料費の乱高下に翻弄されてきた船舶事業者にとって、大きな朗報と言える。自動操舵の機能も人員不足に対する有効な策と言えよう。離島航路の維持・持続可能性向上への有効策になるだろう。あとは、居住性やボディ、地域性を織り込んだ施策など利用者に訴求性の高いデザインの広がりに期待したい」と高評価を頂きました。
「E/Ve-Oshima」は、排気ガスが全く出ないゼロエミッションの完全バッテリー駆動船として開発され、船内電力は全て600kWhの大容量リチウムイオンバッテリー(GSユアサ製)から供給されます。また、商船としては日本で初めて、直流送電網方式(DCGrid方式、富士電機製)を採用し、バッテリーから推進器までの電気変換ロス(DC→AC変換)を削減できます。さらに、船舶の省人化と安全性をもたらす新技術として自動操船システムが搭載され、本システムを用いた実証運航は、国土交通省の「自動運航船の実現に向けた実証事業」の一つにも選定されています。
大島造船所は、“地球環境を重視する”という経営理念の下、今後も省エネ技術や次世代の環境技術に積極的に取り組み、常に最先端技術をお客様に提供していきます。
