大島造船所物語
Oshima Shipyard Story

明るく、強く、面白く。
地域と共に歩んできた大島造船所の物語。

人材から人財へ – 社内外での教育

当社は平成に入って、建造隻数が増えていく中で、工程を守り、納期どおりに船を引渡すことに精一杯の中で、人材育成を積極的に取り組んだことが無かった。昭和の時代からの技術を持ったベテラン社員が次々と定年で退職していく中で、次の時代を担う社員に体系的な研修が必要だとの機運が高まり、平成20年(2008)から社員教育を開始する。

まず、平成20年(2008)9月から23年までの3年間に経基職、係長・主任、班長、事務技術職スタッフ毎に分けた階層別研修を実施した。当社幹部の他に日本生産性本部にも講師を依頼し、合計20回473名が受講した。そこでリーダーの役割、マネジメントの基本、部下指導と育成等を学んだ。基礎的な教育であったが、外部講師による体系的教育は初めてであり、受講者は大いに刺激を受け、業務遂行に当たって参考になった。

次に、「強いリーダーシップとマネジメント力を養い将来を担う大造マンを早期に育成すること」を目的に大島経営塾を実施する。塾は役員と経基職、係長・主任クラスの合計25名構成で1年間に亘って毎月開催された。平成23年(2011)から26年まで3期、74名の塾生が学び、幹部社員及び幹部候補社員のレベルアップが図られた。

また次に、中堅社員研修を平成27年(2015)1月から始めた。当社の年齢構成をみると20代・30代が多く、会社の発展と永続のためには、今後この世代の活躍が必要不可欠であるとの観点で毎月1回、6ヶ月間の研修とし、各部の基本的取組、問題解決手法を学んだ。27年から29年まで6期100名が受講した。
この3つの研修を継続的に実施したことにより、体系的研修の礎を構築することができた。

一方、体系的社員研修を始める前から、テクネゴや外国人の船級・船主監督対応のため社員の語学研修の必要性が高まっており、平成9年から英国に6ヶ月間の語学留学制度を開始し、平成27年まで39名が利用した。さらに27年からフィリピンセブ島での1ヶ月間の英語集中教育もスタートさせた。これはマンツーマンでの英語教育であり、英語で話し自分の意思を伝える特訓教育である。初年度は22名が参加し、英語力向上に著しい効果を上げた。

また、平成18年(2006)からトヨタ自動車へトヨタ生産方式を学びに毎年1名を2年間研修派遣している。今までの派遣者7名は大島で、改善活動のリーダーとして活躍している。九州アジア経営塾には16年(2004)から毎年1名を派遣しており、ここへの派遣者は27年(2015)までに12名となった。
このように大島造船所の社員教育も重層的に複数のプログラムが途切れなく実施されるようになり、人材育成の文化が定着してきた。

人材から人財へ - 社内外での教育