大島造船所物語
Oshima Shipyard Story

明るく、強く、面白く。
地域と共に歩んできた大島造船所の物語。

技術を極める(2) – 省エネ技術開発

技術を極める(2) - 省エネ技術開発

大島の経営理念には「地球の自然環境を大切にし、それとの調和を重視する」と謳われている。省エネルギー(省エネ)は、その経営理念に沿うものであり、また船の運航コストを下げる大きな要因である。
従って、大島は省エネ技術として世界トップの低燃費を実現させるための開発に力を入れてきた。これまでに開発、実船装備した省エネ技術は、以下の通りである。

  1. Sea Worthy Bow
    従来のBulbous Bow船首形状に比べ、Bulbous上部の水線を延長して船首水線面肥大度を小さくした船首形状。これにより波浪中の抵抗増加を減少させる。 開発年度:平成15年(2003)度
    採用一番船:平成16年(2004)12月 H.No.10407 85BC
  2. Flipper Fins
    船体後半部に取り付けたBilge Finとプロペラ前方に取り付けたAft-end Finにより、プロペラに流れ込む流れを偏向、加速し、船体推進の効率アップを図る。
    開発年度:平成15年(2003)度
    採用一番船:平成16年(2004)1月 H.No.10373 51BC
  3. High-Lift Rudder
    従来の高揚力舵に比べ、操縦性能を保ち、舵抵抗を低減する事で推進性能を向上させた舵。操舵角度を、45度まで切ることが出来る。(通常舵は35度) 開発年度:平成15年(2003)度
    採用一番船:平成16年(2004)10月 H.No.10376 525BC
  4. Maita Propeller
    高精度でプロペラ性能を推定できる計算法を組み込んだ大島独自のプロペラ設計手法(ツール)を開発。この設計ツールにより設計したプロペラをツールの開発者の名前を取ってMaita Propellerと呼び、従来より性能の良いプロペラの設計が可能となる。
    開発年度:平成18年(2006)度
    採用一番船:平成19年(2007)9月 H.No.10484 55BC
  5. 低摩擦塗料の採用
    メーカーで開発された低摩擦塗料を他社に先駆け試験採用し、その性能を確認すると共に実船適用を進め、省エネを図っている。
    採用一番船:平成23(2011)年3月 H.No.10592 90BC
  6. 空気潤滑法(AL法)
    詳細は、33ページの「14.エコシップが評価される-内外のシップ・オブ・ザ・イヤーを受賞」で記述。
    開発年度:平成24年(2012)度
    採用一番船:平成24年(2012)7月 H.No.10700 90BC
  7. Advanced Flipper Fins
    先のFlipper Finsとプロペラ前方に取り付けたStater Finを組み合わせることにより、プロペラに流れ込む流れを偏向し、更なる船体の効率アップを図る。
    開発年度:平成23年(2011)度
    採用一番船:平成25年(2013)1月 H.No.10695 56BC(ICE)
  8. Rudder Bulb
    舵前部のプロペラボス後方付近にBulbを取り付け、プロペラ後方に放出される回転流エネルギーを回収する事により、船体の効率アップを図る。
    開発年度:平成23年(2011)度
    採用一番船:平成25年(2013)1月 H.No.10695 56BC(ICE)
  9. Rudder Fin
    Rudder Bulbに代えて、厚翼型のFinによりプロペラ後方に放出される回転流エネルギーを回収し、船体の効率アップを図る。また工作性・メンテナンス性の改善も図る。
    開発年度:平成27年(2015)度
    採用一番船:平成28年(2016)5月 H.No.10804 N62BC

技術を極める(2) - 省エネ技術開発