大島造船所物語
Oshima Shipyard Story

明るく、強く、面白く。
地域と共に歩んできた大島造船所の物語。

大島アイランドホテルの使命は終わる – オリーブベイホテルの開業

大島アイランドホテルの使命は終わる - オリーブベイホテルの開業

大島アイランドホテルは、昭和58年(1983)3月3日のオープン以来、大島造船所の命名引渡式、社内行事、賓客のもてなし等、迎賓館として大事な機能を果たすとともに、一般客の利用にも間口を拡げて営業を行ってきた。
この間、リゾート用客室、大宴会場、レストランを増設し、潜水訓練タンク、釣堀、地元の人が気軽に話し合える集いの場としてのトロン温泉も備えた。この地方としては唯一の本格的なホテルとして、地域社会の各種行事、映画のロケ、将棋・囲碁の対局、著名人の宿泊等にも利用されてきた。しかし、オープン以来30年近く経ち、増築も重ねて建物及び配管系統の傷みも進んできたことで、造船所創業40周年を記念して、新しい機能を備えレベルアップした新ホテルへ建て替えることとなった。大島アイランドホテルは使命を終えて、平成23年(2011)8月23日をもって閉館した。

新しいホテル建築に当たっては、世界的な建築家、隈研吾氏に設計を依頼した。コンセプトは造船所の迎賓館としての機能充実と小さいけれども洗練された贅沢なリゾートホテルである。内装は日本国内でも実績を誇る英国のGAデザインインターナショナル社がデザインした。大島アイランドホテルの跡地に新たに客室数32室のスモール&ラグジュアリーホテルが建ち、平成25年(2013)4月12日、「オリーブベイホテル」と名を改めてオープンした。

ホテルへのアプローチを進むと沿道の四季を彩る花々に出迎えられ、その先に縦縞模様のホテルが目に入ってくる。そのエントランス部分は長方形に、くり貫かれており、それに切り取られたように入り江の対岸の風景が現れる。ホテル内は、この前面の入り江と対岸の小高い山々の風景をどこからでも見渡せるような造りになっている。

エントランスはホテル3階にあたり、そこから中に入ると、フロントロビーは入り江に面した側が全面ガラス張りで、自然の陽光がロビー全体に行き渡り、入り江と山の木々のパノラマビューが眼前に現れる。
客室は、4階以上にあり、110㎡のプレミア・スイートルームは2室、55㎡のラグジュアリールームは20室、30㎡のスーペリアルームは9室、60㎡の和室は1室である。客室は全て入り江に面しており、海面の青と対岸の木々の濃淡入り混じった緑が織り成す景色で、開放的な癒しの雰囲気に浸ることができる。

1階には、入り江側が全面ガラスのレストラン「オリーブ」や宴会場「牡丹」がある。宴会場は昇降式の大画面スクリーンで圧巻の4K映像が楽しめ、そのスクリーンを上げると切り取られた入り江の風景が目に飛び込んでくる。
3階にはBAR「YAMABUKI」があり、6階のスカイバンケット「百合」は婚礼を中心に様々な式典需要に応えていく多目的スペースである。目の前に海の青と山の緑縁が広がる最上階からの景色は別格である。
宿泊のお客様は、フローティングデッキからプレジャーボートに乗り込み、クルージングやプライベートビーチでの海水浴とバーベキュー等、海のレジャーも存分に楽しめる。

ホテル内には、数々の著名な作家の手によるアート作品が飾られている。一流の建築とインテリアとアートの出会いが、オリーブベイホテルの価値を一層高めている。
オリーブベイホテルは品格、温かみ、シンプルにこだわった極上のホテルとして、上質な寛ぎの空間を演出している。そのような洗練された「おもてなし」で、造船所の迎賓館としての機能を満たすとともに、リゾートホテルとしてのお客様の満足度も高まっている。
一方、以前のアイランドホテルを利用していた社員や地域社会の人々には、高級リゾートホテルのオリーブベイホテルは敷居が高くなっている。皆が気楽に集まり語り合える憩いの場、念願の「ひなまれ亭」の建設が急がれるところである。

大島アイランドホテルの使命は終わる - オリーブベイホテルの開業

大島アイランドホテルの使命は終わる - オリーブベイホテルの開業