大島造船所物語
Oshima Shipyard Story

明るく、強く、面白く。
地域と共に歩んできた大島造船所の物語。

エピローグ – 明るい大島 強い大島 面白い大島

エピローグ - 明るい大島 強い大島 面白い大島

平成14年に入って平成22年を展望した経営計画が策定された。
これまでの大島は再建途上であったため、赤字を出さないことだけが重要であり、「会社の存続維持=損失を最小限度に抑え、できれば若干の利潤を得る」という考えで、赤字を克服するためだけの経営を強いられてきた。
しかし、利潤が企業の維持存続を可能にし、ニュービジネスのための投資や、ボーナス支給、配当、納税を実現しなければ、企業の社会的存在価値はない。社員の幸せを願うにも相応の利潤が必要である。

以上の考えから、利潤体質の「特色ある世界的造船所」「小さな世界企業」を目指すこととなった。
本業造船を極めてさらなる多数隻建造体制を確立する。
量の蓄積による技術の蓄積は質の変換を引き起こす。
そのことにより、OSHIMAバルクのブランドが形成される。
そして、なおコストダウンに邁進し、世界的競争力優位の座を確保して、利潤を生み出す体質にしていくこととする。

当社は、如何なる環境変化があろうとも、造船を本業として生きていかなければならない。しかし、本業造船は、一物一価の商品を扱い、海運市況と為替動向の影響を受け、また、韓国・中国等全世界の同業他社と競わねばならないため、景気の山谷が激しい。

将来的には、安定収益の確保を目指して、もしくは事業構造の転換が求められる時がやってくることを覚悟して、今からその準備をしておかなければならないだろう。
もちろん当社は造船が本業。この方針は不変である。
しかし、本業造船に並ぶ別の柱が必要になってくる時期にそれを何に求めるか。それは、鉄構と施設農業、そして、現在鋭意検討中の新規事業に他ならない。

また、本体の機能を分社化した4社(大島鋼板加工、大島エンジニアリング、大島メインテナンス、大島総合サービス)、異業種の事業を担う2社(ホテルの西九州開発、焼酎の長崎大島醸造)の関係会社においては、コスト競争力の強化と売上の拡大を図って、企業基盤を強くしていかなければならない。

これらの事業を極め、伸ばし、また新たに立ち上げるためには、発想の面白さが要求されるうえ、「やっていることが面白い」と言われなければ、人も金も情報も集まらない。そのような観点から、従来の「明るい大島 強い大島」の標語に「面白い大島」が加えられることになった。
みんなが会社を生涯教育・自己実現する場として、「パンセ」しながら、もっと自発的に、もっと積極的に、もっと創造的に、そして、もっと楽しみながら、全社一丸で日々の仕事に取り組む。そうすれば間違いなく「明るい大島 強い大島 面白い大島」は実現するであろう。
波瀾万丈の30年の経験を踏まえ、失敗には素直に学び、成功には自信を持つが奢り昂らない。そして、未来を描いて目標を掲げ、希望を持って、次の30年に向かって進もう。

エピローグ - 明るい大島 強い大島 面白い大島