大島造船所物語
Oshima Shipyard Story

明るく、強く、面白く。
地域と共に歩んできた大島造船所の物語。

株主3社の親心 – 株主3社の暖かい支援

大島造船所(大島)は、大阪造船所(大造)、住友重機械工業(住重)、住友商事(住商)の3社共同出資による新会社として設立された。株主の出資比率は、大造50%、住重25%、住商25%で、3社の役割は、大造は工場運営と資材、住重は設計、住商は営業と生産金融であった。

経営主体は基本的に大造にあったが、創業直後の不況により、新会社は設立後間もなく、膨大な累損と借入金を抱え、大造だけでは保証や増資等に応じきれず、他の株主にも協力を仰いだ。
大島運営のため、大造は要員600人の移籍、バルクキャリア技術と人材の供出、住重は自社工場での大造の大島要員教育、タンカー技術の供出、設計を主とする83名の幹部要員の派遣、住商は船の受注、商社金融等の積極的な支援を行った。
また、3社の株主保証により、債務超過の状況下でも、事業運営に必要な資金は金融機関から借り入れることができた。

株主3社の最大の支援は、大島の累積された損失と償却不足などの含み損を資本金 120億円の全額減資により消滅させ、新たに75億円の資本金を投じて、財務内容の健全化を実行したことである。
これにより、新しく生まれた大島は、身軽になり、造船業界の荒海に揉まれながらも逞しく航海を続け、業績を何とか安定させることができた。
平成12年11月には、株主保証の必要なしと宣告され、図らずも自立経営に移行した。
思えば、創業以来28年の長い道のりであった。この間、株主には誠に紳士的に大島を支援して頂いた。
14年8月、自社株取得で資本金56億円に減資、持株比率は大造60.9%、住商34.1%、住重5%となった。

株主3社の人的支援がなければ、技術支援がなければ、金融支援がなければ、資本金の放棄と追加出資がなければ、また、保証がなければ、大島丸はとっくに船体がばらばらになり、海の藻屑と消えていただろう。株主3社の大島を救わんとする合意・支援のおかげで、やっと独り立ちをすることが可能となったのである。
このことは、大島造船所の歴史的事実として記憶し、感謝の念を忘れてはならない。

株主3社の親心 - 株主3社の暖かい支援