大島造船所物語
Oshima Shipyard Story

明るく、強く、面白く。
地域と共に歩んできた大島造船所の物語。

「パンセ」してるか! – 志を高く、思考・試行し、そして至高へ

「人間は考える葦である」は、パスカル(*)の著書「パンセ(**)」に出てくる言葉である。人間は葦にたとえられるような弱いものであるが、考えるという特性を持っているとして、思考の偉大さを説いたものである。
(*)フランスの哲学者、数学者、物理学者(1623~1662) (**)日本では「瞑想録」と訳されている

今日の日本の発展は、物心共に打ち砕かれ、全てを奪われた敗戦という現実に対して、全ての国民が、各々の立場で工夫を重ね努力した結果であることは広く認められるところである。
工夫や努力を支えるもの、それは思考・考えることに他ならない。
しかし、これまでの我々の工夫・努力の中では、「思考・考えること」の要素はあまり強調されず、むしろ、「考えるより体を動かせ」「馬鹿な考え休むに似たり」式の言われ方が多かったように思われる。極端な言い方をすれば、考える・理論的にものを言う・疑問を投げ掛ける人間を、理屈っぽいとか小うるさい等とマイナスの評価・表現をし、「思考・考えること」の要素を脱落させていたのではないだろうか。

このような考え方も高度経済成長期のように生産・消費が右肩上がりで伸びていく時代では、一理あった。ところが、今は、公平・公正・正義が重んじられ、環境問題が最重要課題になり、そして高品質・高付加価値が尊ばれる時代になっている。
これからの我々の工夫・努力は、その前提となる「思考・考えること」の要素を自覚的・意識的に捉え、より「考えること」を重要視すべきである。
「考えて行った言動・選択」と「考えずに行った言動・選択」とに差異が出てくるのは当然。仮に、同じとしても、考えて行った言動・選択であれば次により良くする工夫の道に繋がる。それが最も重要な点である。

平成4年1月7日年頭の辞にあたり、南尚社長は「自分の頭で考える・思考する」ことを訴えた。日本語の「考える」「思考する」に当たる外国語は、英語がTHINK、フランス語がPENSE´E(パンセ)であり、「考える」=「パンセ」がパスカルの著書の名前になっている。
このようなことから、パスカルにあやかり、「パンセ」を合い言葉にすることとなった。
また、パンセマークを作成し、工場の建家壁面に掲げた。パンセマークには丸い円の中に上から順に、太陽の赤、樹々の緑、海の青があり、青の中に「PENSE´E」の文字が白抜きで浮き出ている。この赤、緑、青をパンセカラーと呼ぶ。

合い言葉「パンセ」とは四考(シコウ)で、次の四つの言葉を表わす。志を高く(志高)、自分の頭で思い考え(思考)、それを実践で試し(試行)、そして高所・理想に至る(至高)ことである。

この時から、当社では、何か事にあたるときには、「パンセしているか」ということを皆が言うようになる。また、工作部会議室の「パンセルーム」、ゴルフ打ちっ放し場の「パンセゴルフガーデン」、会社内の催しなど、色々なことに「パンセ」を冠することが流行っている。平成16年のスローガンも、「これがベストか みんなでパンセ 心一つに さあこれからたい」であり、今後の活動のキーワードは「パンセ」である。

「パンセ(PENSE´E)」を合い言葉に、
軽やかな精神と柔軟な思考で行動しよう。
深刻にならずに真剣に。

「パンセ」してるか! - 志を高く、思考・試行し、そして至高へ