ご安全に!入社3年目の岩本です。
工作部艤装課のスタッフとして、叱咤激励を受けながら
日々現場を走り回っています。
私が担当している艤装係では機関室内の配管・交通装置の
艤装(運行に必要な装備を船体に取り付けること)を行っており、
パイプだけで相当な物量になります。
一口にパイプと言っても多種多様な用途や規定があり、
ミスなく配管をするためには多岐にわたる知識が必要となります。
今回はあまり知られていない(と思われる)検査について少し紹介しようと思います。
船を建造するためには、各船級協会の規定に沿った検査をパスしなければなりません。
艤装係では機関室内の配管を行ったパイプの耐圧検査を毎船受検しています。
内容は至ってシンプルで、対象のラインに規定圧力を掛け、
船主・船級立ち会いの下、ライン中の全ての継ぎ手(フランジやスリーブ)に
石けん水をかけて漏れがないかを確認します。
一見地味な作業ですが、特に燃料系の漏れは航海中の
火災事故につながる恐れがあるため、
神経を尖らせ一滴の漏れも許してはなりません。
パイプ本数が多いブロックではこの耐圧検査も非常にシビアなものですが、
ドックでの最終検査をクリアするたびに得られる充実感・達成感はひとしおです。
今後も着々寸進を肝に銘じ、漏れゼロを維持できるように励んでいきたいと思います!